ホシナの投稿 18
多様性の中心
「ダムの歩き方」という本に出会い、
2年余りで40基ほどのダムを訪れた。
ダムの目的は、発電用、飲料水用、農業用、治水の4つに大別され、
複数の目的を担うダムもある。
型式は、重力式コンクリートダム、アーチ式コンクリートダム、
アースダム、ロックフィルダムなどがある。
そして、規模や立地条件、つくられた年代で実にさまざま。
巨大なコンクリートダムやロックフィルダムには圧倒される。
人間は、こんなものがつくれるのかと驚いてしまう。
音楽界でいえば、大スターだ。
土だけで築く比較的小規模なアースダムにも、
たまらない魅力がある。
堤体に草花が生え、周囲では野鳥がさえずり、愛おしくなる。
弾き語りのシンガーのようだ。

重力式コンクリートダムの人気者
BC工房のわりと近所の宮ヶ瀬ダム
堤体に沿ってケーブルカーが運行

ロックフィルダムの大スター
群馬県奥利根の奈良俣ダム
堤体を降りて昇るのに1時間以上

周囲の地形に馴染んだのどかなアースダム
埼玉・寄居町の円良田ダム
ダム湖ではへら鮒釣りが楽しめる
ダムは多様だ。
現地を訪ねて実際に見て、堤頂、堤体、周囲を歩き回り、
訪ねたダムのすべてが好きになる。
好きになり、いろいろなダムを知ることで、
ダムの多様性が素晴らしいことだと思えてくる。
こんなに凄いものが多様につくられるというのも、
つくり手たちの「ダムが好き」が原動力ではないかと思ってしまう。
計画立案者、現地調査者、設計者、施工者、
それぞれの好きがあり、好きがからみ合って
多様性を織り成すのではないだろうか。
多様性とは、中心から拡がったものだ。
BC工房の家具は、他の何にも似ていない個性がある。
個性がはっきりしているけど、とても多様だ。
あるじの鈴木さんが家具が好きで、
家具を探してBC工房を訪ねるお客さんが好きで、
そんな好きという思いから、いろいろな家具が生まれる。
一途に考え、体を動かし、行動し、現物原寸で確かめる。
好きという、「あつき情熱」から多様性が生まれる。
hocna
BC工房の多様な椅子(ほんの一部)
それぞれ違って ぜんぶBC工房ならでは

らく楽工芸椅子
ゆったりらく楽の座り心地
デザインは定番の工芸シリーズ

コージー・まどろみ
張りぐるみソファのようにふんわり
おとぎ話に登場するようなデザイン

麻朝たたみ椅子
お宿、和室で人気のたたみ椅子
腰やヒザへの負担が少ない座面高