竹村のドンといってみよう 2
「不思議な暖炉」
「景風流の宿 かのうや」の社長と女将さんの旅館づくりには、
こんな場所があったらいいな、私もうれしいな、
お客さんも自分たちも心地よく、うれしくなる旅館づくりをしていこう。
そんな考え方が根底にあるように感じます。
2人が初めてBCの家具を客室に使ってくれたのは2004年。
19年前とは驚きですが、
本当にすごいのは、2人がこの19年間、
客室や、ロビーラウンジ、食事処に大浴場と
毎年少しづつでも、確実に手を入れて旅館を変えてきているということです。
そんな2人が、5年以上前から
「今度は、いつかは、絶対に。」と口に出していた暖炉スペースが
この冬、ロビーラウンジ壇の一角についに完成しました。
暖炉の装飾を相談されて話を聞いた時、
女将の頭の中にあったのは、
「アヌビスが引き立つ暖炉の不思議空間をつくりたい!」
というイメージ。
5年以上の年月をかけて膨らんだこのイメージをカタチにしようと、
現場に行って話しながらスケッチ描いていると、
あっちこっちにひろがっては収束し、またひろがる。
変更を繰り返しながらやっていたら自然と不思議な空間になりました。

暖炉の完成を喜んでくださった社長と女将さん
特注のらく楽椅子のロッキングチェアで
ゆらゆらゆれながらこの場所にいると自然とうたたねしてしまいそう。
完成した暖炉を見た2人がとても喜んでくれたので
お客さんも喜んでくれるスペースができたと思っています。
次なるテーマはなんだろう。
また現場で一緒に考えて、2人の旅館づくりのお手伝いをしたいです。
竹村

群馬県渋川市伊香保町伊香保591
TEL.0279-72-2662

アヌビス像が鎮座する「かのうやの暖炉」