ホシナの投稿16

ホシナの投稿 16

ライブなデザイン

松浦湊さんというシンガーソングライターの弾き語りのライブに80回以上通っている。
CDやネットに上げられた音源もあり、それも良いのだが、
ライブのたびに「今日が最高!」と、毎回思ってしまい通い続けている。

ライブの良さは、生まれたての音楽を観て聴けることだ。
一期一会の音楽。
何十回も聴いた曲でも、同じ演奏はない。
楽譜に書いたら同じでも、松浦さんは毎回毎回、
今だけの音楽を演じようとしている、と感じる。

ライブには不安定さもあり、そこがまた良い。
松浦さんは、歌詞が飛んだりピッキングを間違うと、
しれっとやりすごす技術も経験もあるのだろうに、
「あ、てへ^^;」と、あからさまに表情にあらわす。
そして、失敗の直後にぐわっとギヤがあがるというかターボがかかるというか、
歌と演奏のキラキラが増し増しになり、ますます湊っちゃんに引き込まれてしまう。

個人的な心の音楽殿堂には、現役を退いた音楽家が多くいるが、
ライブで活躍している現役の音楽家は殿堂には入れない。
次はどんなだろうと、わくわくが終わらないから。
殿堂に入るのは、定まったもの、固まったものだ。

わくわくするデザイン、デザイナーというのも、同じだと思っている。
すでに殿堂入りした作品や作り手にも好きだという思いを持つが、
わくわくするのは現役でライブな作品やデザイナーだ。
自分が生きているのと同じ時勢に生みだされるモノゴト。

BC工房はいつ行っても、
ショップもギャラリーも工房も違う表情を見せてくれる。
プロパーもロングセラーの定番も並んでいるが、
えっ!? と思うものや不思議なあれこれが目に飛び込んでくる。
定番の椅子だって、じわじわと改良・変化し続けている。
BC工房は、ぜんぶがものづくりライブだ。

あるじの鈴木さんに毎度毎度、叱咤激励されるのは、
ホシナもライブでなくちゃあかんで、と言われているのだと思っている。

hocna

ふじのリビングアート

あさがやBC工房

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