あるじの戯言25

あるじの戯言 25

〈チラシは宝物〉

毎年、年1回、新聞オリコミチラシを作っている。
30年にわたって、年100万部の新聞オリコミをやってきた。

オイラは、新聞オリコミチラシが好きだ。
カッコいいポスターや雑誌広告よりも、
ちょっとダサイ、古いイメージの新聞チラシの方が気に入っている。

実は、広告という仕事にかかわった当初は(50年ほど昔)、
派手なポスターや全面1ページの新聞広告が好きだった。
カッコいいファッションのポスターにかかわって、大いに満足して、
生意気になっていた時代があった。

でもその頃、作ったチラシを握りしめて売り場にやってくる
オバちゃんたちの真剣さを見た。
これぞ広告だ。と感じてしまった。
ひとりの、このお客さんが買いに来てくれる
チラシこそが広告の原点だと思った。

この考えは、50年経った今も変わらない。
BC工房の新聞オリコミチラシづくりを30年、
変わらずに作っている。
ヘタな文章を書いている。
コピーライター失格と言われ、
3流コピーライターと言われた才能のないオイラだが、
50年も書きつづけていると、なんとなく上手くなった気がしている。
チラシづくりは、毎年のオイラの楽しみだ。

古いチラシを毎年取って置いてくれたお客さんが、
「いつか買いに行きたいと思っていたんです。
やっと夢がかないました。」と、
素敵な女性のBC工房ファンに出逢った時、
この人の為にオイラはチラシを作り続けるんだ、と涙してしまった。

2022年9月中旬からオリコミを開始する2023年版新聞オリコミチラシ

この5年程、脚本家の倉本聰先生に登場していただいている。
今回は、大先生の文章を直々にいただいた。

「炎がデッサンを描き始める。」の文が大好きだ。
あつい情熱で、ひとりの人の心をゆするような、
椅子のデッサンを描いていきたい。

KEIZO

2022年版

2020年版

2019年版

2018年版

2017年版

2012年版

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