KAZUの工房ノート 2
「絵かきの宿 福泉」
先日、椅子を届けに行った、
新潟県阿賀町麒麟山温泉「絵かきの宿 福泉」。
一泊させてもらい、すっかりファンになりました。
部屋に入ってまず驚いたのは、全室から臨む阿賀野川の眺め。
力強く蛇行する川の迫力、音。
この眺めには人工物がほとんどない。
ただただ、川と山と空に抱かれる。
この眺めに心奪われた有名無名の絵かきたちの作品が、館内にたくさん。
だから、「絵かきの宿」。
やわらかな泉質の麒麟山温泉。
まさにリバーサイドの露天風呂は、川、山、空、湯と一体になる解放感!
また、驚いたのは、部屋置きポットの水の美味しさ。
澄み切った甘さ、何杯でも飲める。
仲居さんは、
「他から来た方にはよく言われるけど、
水も氷も水道水なんですよ。私らはふつうなんだけどねえ。」
その水で炊いたお米のうまさ!
その水で醸した地酒、麒麟山のうまさ!
国内外の品評会で評価が高いのも納得。
「ふつう」のレベルが違う。
料理は、今時めずらしい「部屋出し」。
ライトアップされた夜の阿賀野川。
川面で魚を食む鵜といっしょの夕食。
たったお二人の板前さんが作る料理は、
気をてらわずとも、美味しさに手を惜しまない実直さが染み入る品々。
それを、冷たいものは冷たく、熱いものは熱く、
さあ今どうぞ! と出してくれる仲居さん。
美味しさと思いのリレーに、口福がさらに増す。
「部屋出し」もうれしい驚きでした。
朝食の鮭とだし巻き。
この「ふつう」の凄み!
そして何より、
福泉さんは、料金も「ふつう」なんです。
椅子を届けるだけでも、ネットで口コミ見るだけでもわからない、
実際に泊まって体験してはじめてわかること。
絶景、温泉、料理、水、米、酒、人。
地に足ついた「ふつう」=ホンモノを味わえる宿。
これからもサポーターとして応援していきます!
絵かきの宿 福泉
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