ホシナの投稿11

ホシナの投稿 11

驚きの安心椅子

「もっと驚くコピーを書いてみろや」
と、あるじの鈴木さんに尻をたたかれる。尻打激励。

鈴木さんは、「驚き」をめざしている。
そんじょそこらで耳にするインパクトといった程度のことでなく、もっとびっくりする「驚き」だ。

コレいいねとか、いいデザインだねとか、そんな上から目線で評価されるものに驚きはない。
その人が知っているモノゴトの尺度におさまっている程度のいいねにすぎない。

むしろ、「なんだコレ!?」と思われるようなもの。
見たことない、知らなかった、こんなの初めてだ。
そういうものに出会うことが驚きだ。
わっ! と驚いたり、じわじわ感じる驚きもあるし、
第一印象は好きじゃない! と思ったのにいつのまにか好意に変わっていたり、いろいろな驚きがある。

安心椅子シリーズは、驚きの椅子だ。
驚きの大きさ、驚きのクッションボリューム、驚きの彫刻と鋲打ち、一人で動かすのが大変なほどの驚きの重さ。
こんな椅子、どこにもない。

安心椅子のテーマは、「身も心も、ホッと安心する。究極の座り心地」
もともとは脚本家のK本先生のためにつくった椅子のようだ。
「先生という、ひとりの人が座って、ホッと安心してくだされば良し」
と思ってつくったそうだが、鈴木さんはきっと、先生を驚かせて喜ばせたい、と考えたのではないだろうか。

先生は安心椅子のことを、「君んとこの椅子は重いね(ニヤリ)、重くて想いがある」と言った。

鈴木さんがめざす驚きは、突飛さや奇抜さとは違う。
嬉しさ、喜び、心が動かされる楽しい出会い、が驚きではないだろうか。
BC工房の家具がお宿のあるじや女将さんに見染められるのは、きっと嬉しい驚きがあるからだ。

何年か続けて、鈴木さんにお供して、先生のアトリエを訪ねる機会をいただいた。
「この椅子はいいよ」と、先生は毎回鈴木さんに言う。
「安心椅子もてなし」は、すっかり先生のマイ・チェアになっている。

hocna

安心椅子もてなし
サイズ:幅71cm 奥行87cm 高さ107cm 座面高38〜41cm
20万円(税込22万円)

安心椅子もてなしロッキング
サイズ:幅71cm 奥行110cm 高さ96cm 座面高36〜47cm
22万円(税込242,000万円)

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