あるじの戯言 15

あるじの戯言 15

「ユーモアのあるテーブル

 ユーモアのある椅子」

真面目に、機能的なモノづくりは、大切だ……。

しかし、もっと大切なのが、
愛嬌、楽しさ、驚き、ユーモアじゃないか?
と、オイラは感じている。

オイラの師匠でもあった松村勝男さんは、
いつもユーモアあふれた人柄だった。
柳宗理さんも、ユーモアを感じさせるデザインをしていた。
やんちゃな少年のようだった。

デザインする、その人柄がどこかに滲みでているデザインが好きだ。
どこかにユーモアがある、ウィットがある何か?
この何か、が、むつかしい。

その人のもつDNA、育った環境、教育……
総合的なものだろう=リベラルアーツと言うのかな?
正しい答えを求めるより、自由な答えを求める。
そんな姿勢こそが、その人らしいユーモアのある人柄を生み出すんじゃないだろうか。

失敗のない近道を求める賢い若者とは、全く違う道だ。
失敗ばかりしている変くつあるじのホントの戯れごとだ。

KEIZO

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