ホシナの投稿 4

ホシナの投稿 4

あるじの採点

あるじの鈴木さんにデザイン案を提案すると、
点数をつけて評されることがある。

「だいたいいいけど、80点だな(ニヤリ)」
これはかなり稀なこと。高評価のようでいて、あと20点の積み上げが難しい。
もっとやれのサイン、プレッシャーがかかる。

「間違いではないけど、60点だな(ニガニガ)」
「これじゃダメ、40点(フンッガー)」
合格と不合格の境目のような点数をつけられるのがいちばんキツイ。
実質不合格。あれこれ指摘される。ダメポイントがいろいろあるからだ。
鈴木さんは、中途半端が嫌いだ。

「0点。帰ってください(プイ)」
こんなときは、生まれ変わるしかない。

鈴木さんの採点は、だいたいこの4つのいずれかだ。
75点とか50点とか20点はない。
指摘されることは、具体的なようで抽象的なようで。
なにしろ、まだダメだということを痛感させられ、
もっと考えろ、もっとやれと、発破がかけられる。

そして、求めることに矛盾があることもある。
「もっと面白くしろ!」&「もっと普通に考えろ!」
「デカく分かりやすくしろ!」&「それじゃ品がないだろ!」

手放しで喜べる点数はもらえず、採点のあとも険しい道は続き、
でもやっていると、「あ、これでいいんだ」と、手ごたえを感じるときがある。
矛盾の向こう側に行けたときだ。

「何でも突き通す矛」と、「どんな攻撃も防ぐ盾」。
そんな矛と盾があったら面白いじゃないか!
鈴木さんは、矛盾を矛盾で終わらせない。

hocna

戻る