こんにちはエーランチです 9
楽しい無垢板デザイン
いろいろコレクション
世界で唯一のマイ無垢板テーブル。
木を生かしてデザインを楽しむ。
ずらりと並ぶさまざまな原板から気になる一枚を見つける。見つけたら、その場で上田さんと会話のキャッチボールをしながら、どんな形に仕上げるかチョークで線を描いて「一緒にデザインする」のがBC工房の無垢板デザインです。
デザインは、デザイナーがひとりで生み出すものではありません。そのテーブルをどんなふうに使いたいか、部屋をどんなふうにしたいのか、テーブルを使う人の思いやイメージこそが一番のデザインのもと。使う人こそが、いちばんのデザイナーです。
だから、BC工房は「一緒にデザインする」ことで、その無垢板が、その人にとって最良の無垢板テーブルになることをめざします。
無垢板ギャラリーには、いろいろな無垢板が並べられています。驚くほど分厚くて大きな板。小ぶりだけど木の味わいがじわじわ感じられる板。なんだこれはと思ってしまう変わった形の板。樹種、木目もさまざまです。
すでに切り出した半完成品の板もあります。タマゴテーブルと呼ばれるものは、その名の通りのたまご型もあれば、変形たまごもあります。葉っぱに見える形、豆のような形、なんと呼んでいいのかわからない形。
「こんな形のテーブルがいいかもしれない」、と思ったり、「ちょっとこれはなしだな」と思ったり。あれこれ思いながら、自分にとっていちばんのテーブルのイメージが膨らみます。
四角四面も、自由奔放も、
手と目で考えて作るのが楽しい。
世の中のテーブルの9割くらいは四角いテーブルだと思います。使いやすい、作りやすい。四角四面だけど理にかなっている。まったく悪いことではありません。BC工房にも端正な四角いテーブルも、もちろんあります。木の耳を生かしていたり、四辺をスパッと切ったモダンなフォルムの無垢板デザインもあります。
BC工房の場合は、四角四面と自由な形の割合が、世の中と逆転しています。そこがちょっと変わっているところ、いや、だいぶ違っていると感じる人が多いかもしれません。
しかし、BC工房は実直です。もの作りに実直で、つねに常識に問いを投げかけています。これでいいのか、もっと楽しくならないか、と、世の中の常識でなく、自分たちの常識をいつも見直しながら、お客さんの気持ちに耳を傾けながら、こつこつと目と手でデザインしています。その結果が、ちょっと変わった家具ギャラリー、かなり楽しい工房ショップ、とお客さんの目に映るのだと思います。
こんなふうに作っているから、脚が付いて完成したテーブルの中には、さらに驚くような無垢板テーブルもあります。割れやウロ*が大胆に生かされていたり、極めて太い脚が天板から突き出ていたり、銀の塗料が部分的に使われていたり。
四角四面な見方をする自分の目から、ウロコがはらりと落ちる気分です。選ぶ側も、四角四面を一度見直して、本当に好きなテーブルはどれだろう、と、手と目でじっくり考えて、一周回ってやっぱり四角四面なテーブルを選ぶもよし、自由奔放に好きなデザインを一緒に考えるもよし。
まあ、そんなことを言っていると、あるじの鈴木さんには、
「ムツカシク考えるなよ、気に入らなかったら作り直せばいいだろ」、と言われるような気がします。
(つづく)
*木の「割れ」と「ウロ」の話
過酷な自然環境の中で何十年、何百年かけて木が成長するときにできるもので、ウロは樹洞とも書く幹にできたがらんどうのことです。小鳥や森の小動物が巣穴として使うこともあります。割れは、伐採後の製材・乾燥の過程で生じることもあります。いずれも、木材が生きて呼吸していることのあらわれであり、とくに大径木や分厚い板だからこその表情です。
割れやウロは、木材の欠陥とされることもありますが、BC工房は木の味として、テーブルの表情としてデザインに生かします。欠陥と捉える人がいるため、市場では安めに取引されるので、価格的にはお得です。