今週完成したこのテーブル。
ひそかに ”Cob”テーブル と呼んでます。
Cob?
最近ふじのでCob house(コブハウス・土の家)をつくるプロジェクトが進んでいて、
Cob(コブ)=粘土にわらや砂を混ぜた土のカタマリ。ということを知りました。
自然物をMIXしてカタマリを作って、家にする。その流れに惹かれます。
Cob。コブ。こぶ。瘤。昆布。鼓舞。。。。
このトチは、木のマタ・コブをリスク承知で製材して、
最高の木目とカタチを切り取った一枚。
製材屋さんに最大のリスペクトを。
こんな感じの木だったのでしょう。
ちょっとヘンタイなぐらいの一枚を、負けじとテーブルとして作りこむ。
リスペクトしすぎてそのままではつまらない。
オモシロいテーブル作りこむ。料理する。
自分たちを鼓舞してデザインするんです。
ひとコブ!
一人目の席からは、らくだのコブにまたがるように、くびれに吸い寄せられる。
霧の浮船のようなものすごい杢目が渦巻いています。
大木の幹が分かれていくときは、きっとすごい生存競争があって、
すごくエネルギーがぶつかりはじけあう時。平時ではない。
そのエナジーフローが、波打つような成長痕として残る。それが杢。
傷や、節、枝分かれ、ワレなどのそばには、必ず複雑で美しい杢目があるものです。
ふたコブ!
二人目の席からは、木のマタに引き込まれ、気づけば撫でてしまうエッジ。
ナチュラルなんだけど、手を入れたエッジデザイン。
甘すぎず、キレがあって、ここの面がいちばん好きです。
みコブ!
3人目の席からは、赤太と白太の流れがいちばんのびやかに、美しく見える。
赤太は、まるで、海にたゆたう昆布。
こぶこぶこぶ、「よろコブ」!
もう最後はのびのび椅子を合わせちゃったり。
何でもアリの、包容力。
ちょっと低めのリビングテーブルとして。が、
カタチや木目を俯瞰できてイイですね。
みんなよろコブ。「Cobテーブル」!
青山BC工房で、今日から展示デビュー。